「バカを治す」

哲学者適菜収さんの著作はほとんど読んでいて、著者の最初に読んだ本が「バカを治す」だ。
その後適菜さんの本を立て続けに読んだのだから、この本が面白かったということだ。

数年前の話だが、幹部たちと家族ぐるみで夕食の宴をしていたときのことだ。
「会長はバカだからなぁ~」とある取締役がぼそっといった。
酔った勢いなのか、ホンネが出てしまったのか、一瞬まわりの家族たちの方が目をパチパチさせて困惑していた。
確かに幹部たちは奥田よりIQがみな高そうだ。それはそれでありがたいことである。

これを読んで「あっ俺の事だ!」と思っても別段気にすることは無い。
せいぜいこうやってブログネタにするのが関の山だろう。(笑)

ある日、本屋で「バカを治す」というのが目にとまった。
本書に「バカは値段が高いもの=一流だと思っています。」と書いてあった。
思い出せば「会長はバカだからなぁ~」と言われたあの日、僕たちが食べていたのは超高価な伊勢エビだったんだ。

あれから魚民とかしか行かなくなったなぁ~
少しだけバカが治ったのかもしれない。

適菜 収「バカを治す」

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